VirtualBox または VMware Workstation Player 上の Kali linux に、Realtek RTL8814au なWiFiアダプタをUSB3.xで繋いだ環境を作成してみます。
2021年4月現在の情報となります。
VMイメージの準備
- VMイメージをダウンロード
OFFENSIVE security さんのサイトからのダウンロードが便利です - VirtualBox または VMware Workstation Player にVMをインポート
WiFiアダプタをVMに紐付け
- WiFiアダプタを母艦のUSBポート(できれば3.0なポート)に接続
- VirtualBox の場合
- VirtualBox マネージャー で Kali-linux の設定→USB
- USBコントローラーを有効化、にチェック
- USB 3.0(xHCI)コントローラーをチェック(NGの場合、USB 2.0を選択)
- USBデバイスフィルター欄右側の『+』を左クリック
- 母艦に接続されたUSBデバイスが表示されるので、WiFiアダプタを選択
- OKを左クリック
- VMware Workstation Player の場合
- 『仮想マシン設定の編集』を左クリック
- 『USBコントローラ』を左クリック
- 『USBの互換性』を『USB3.1』に変更
- OKを左クリック
kali linux 環境構築
- kali linux を起動
※以後の作業は原則rootに昇格したターミナル内で行います - lsusb でWiFiアダプタが一覧に載って来る事を確認
見えない場合、以後の作業を行ってもWiFiアダプタが使えるようにはならないため、(アンチウイルスソフトやポリシー、MDMソフトによる制限等)Windowsの環境を見直して下さい。 - apt の確認
/etc/apt/sources.list に
deb http://http.kali.org/kali kali-rolling main contrib non-free
が存在する事を確認 - キーボードレイアウトを日本語に固定
/etc/default/keyboard 内の
XKBLAYOUT=”us”
を
XKBLAYOUT=”jp”
に変更
※この時点で、キーボードレイアウトはまだusのままです - タイムゾーンの変更
- 画面右上の時刻表示を右クリック
- Propertiesを左クリック
- タイムゾーン欄にAsia/Tokyoと入力
- Closeを左クリック
- OS環境を最新にし、再起動する
apt update apt upgrade (※2021/02現在:update/upgradeをもう一セットやらないとショートカット等が壊れるバグがありました) apt dist-upgrade reboot
- 日本語化が必要であれば適宜対応
- 必要に応じ、キャプチャ中にOSが落ちてしまわないように電源周りを設定
- ドライバインストールに必要なパッケージ類のインストール
apt install dkms build-essential libelf-dev linux-headers-$(uname -r) apt autoremove
- WiFiドライバをインストールし、再起動
cd ~ git clone https://github.com/aircrack-ng/rtl8814au cd rtl8814au make make dkms_install reboot
- WiFiドライバの読込確認
lsmod | grep 8814 で
8814au 2404352 0 cfg80211 970752 1 8814au usbcore 323584 4 8814au,xhci_hcd,usbhid,xhci_pci
のような表示になることを確認
WLANドライバ設定
- ドライバをUSB3.0モードで動くように設定し、再起動します。
sh -c "echo '1' > /sys/module/8814au/parameters/rtw_switch_usb_mode" reboot
WLANをモニターモードに
※OS起動後、キャプチャ前に必ず本作業を行います
- iwconfig で
lo no wireless extensions. eth0 no wireless extensions. wlan0 IEEE 802.11 ESSID:off/any Mode:Managed Access Point: Not-Associated Tx-Power=20 dBm Retry short limit:7 RTS thr:off Fragment thr:off
のような表示になることを確認 - wlan0をモニターモードに変更
airmon-ng check kill ifconfig wlan0 down iwconfig wlan0 mode monitor ifconfig wlan0 up
- iwconfig で
lo no wireless extensions. eth0 no wireless extensions. wlan0 IEEE 802.11 Mode:Monitor Tx-Power=20 dBm Retry short limit:7 RTS thr:off Fragment thr:off Power Management:off
のような表示になることを確認(ModeがMonitorに変化します)
wireshark 起動
- 画面左上端のカーリーアイコンをクリック
→09 Sniffing & Spoofing
→→wireshark - 無線ツールバーを有効化
表示→無線ツールバー - キャプチャ開始
wlan0をダブルクリックしてキャプチャを開始します
以上です。