…と言う程でもありませんが、備忘録です。
D2D2D先にNASを使う場合
- ネットワークが10Gbpsで、各機器がJumboPacketを利用可能な環境であれば、設定する事
- 設定画面上で9000と表示されていても、ヘッダーが含まれていたりいなかったりするので、ping -l xxx -f で各機器の最大パケットサイズを探りながら最大の値に設定すること
- 効果は顕著です
- 現時点でHCI環境がNutanixの場合、NutanixクラスタはJumboの仲間には加えないで下さい
バックアップサーバ本体をD2D先とする場合
バックアップデータを置く場所は、何かの理由で禁止されている場合を除いて、ReFS(ブロックサイズ64KB)でフォーマットすること。
Create synthetic full backups periodically 処理の時などに、凄まじい効果が出ます。
バックアップの速度が思った程出ないなぁという時
veeamのバックアップデータ転送には次の3つの方式があります。
- ダイレクトストレージアクセス
バックアッププロキシが対象vmの存在するストレージを直接読み出すもの
バックアッププロキシが、ストレージにSAN/NFS接続できる場合にお勧め
最速
Nutanix + ESXi の環境では、動いたり動かなかったりする - 仮想アプライアンス(ホットアド)
バックアッププロキシがvmの場合は、veeam的にこれがお勧め
バックアッププロキシが対象vmのスナップショットをマウントし、データを直接読み出す
転送速度は100~1,000MB/s - ネットワーク
ネットワーク経由でデータを読み出すもの
安定しており、間違いがない方法
20MB/s程度出る時もあるが、大抵は、遅い
このため、ある程度の大きさ(100GB強~)のバックアップを現実的な時間内に完了させるためには、転送モードとしてHotAddを選択する必要があります。
HotAddは、バックアッププロキシが対象vmのスナップショットをローカルマウントしてデータを吸い上げる、という最強なバックアップ方式なのですが、自ホスト(ESXi)以外の物が(veeamがバックアップに使う)スナップショットを操作するときに40秒強のvm stunが各vm毎に1~複数回発生する、というVMwareの仕様に抵触してしまいます。
この仕様を回避するには、
- バックアップジョブと、バックアップに使用するバックアッププロキシを紐付ける
- veeam側で使用するバックアッププロキシを自動認識させる
のどちらかを行う必要があります。
上記①は面倒なので、以下で②に対応するための方法を述べます。
veeam側で使用するバックアッププロキシを自動認識させる
7.0.0.839以上のバージョンである場合には、レジストリ値 “EnableSameHostHotaddMode” により、対象VMと同一のホスト上にあるプロキシを使用するように構成することもできます。
場所 | HKLM\Software\Veeam\Veeam Backup and Replication\ |
種類 | DWORD |
名前 | EnableSameHostHotaddMode |
設定値:1 |
|
設定値:2 |
|
大抵の場合は『2』を設定しておけば良いかと思います。
各vmの vm stun を許容できるなら、『1』がお勧めです。
以上です。